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会社ブログ担当者は必見!採用力が上がる記事の書き方、おすすめ人気ネタの作り方【事例あり】


企業ブログ コンテンツの作り方

こんにちは。株式会社日昇で広報と採用を担当しているカキウチと申します。

このブログにたどり着いた方の中には、採用がうまくいかなくて困っている人事担当者がいるのではないでしょうか。


または「コンテンツマーケティングで集客だ!会社ブログをはじめてください!」と会社から指示を受けてどうしようか思案しているケースもありますよね。


書き方が分からずとりあえずブログをはじめてみて、あっという間にネタ切れになり途方に暮れていませんか?

そんな方々に、日昇の採用広報に関する成功事例をお伝えします。私が採用の担当になって2年と少し。この間に行ってきた施策がうまくいき、採用力は向上した実感があります。


今回はみなさんに私たちの採用広報のノウハウやコツを共有できればと思います。おもしろいと思われる記事制作の参考にしていただけると嬉しいです。

 

株式会社日昇では2018年にコーポレートサイトをリニューアルしました。これを機に、会社ブログをはじめることに。作り方がわからないまま手探りで正解を探し続けて約1年半。運用してみた成果をお伝えします。

会社ブログ開設の目的は?


いちばんは「採用広報」のためです。社外の方々に会社の内側を広報すること。自社をブランディングする施策は、採用難になるこれからの時代、非常に重要です。


会社に興味を持ってくれた求職者の方へ情報提供し、さらには志望動機形成の一助としてもらうために、ブログ開設を決めました。

次に取引先の方へ社内の様子を伝える目的。従業員の顔をみせることで、取引先や新規取引を検討している企業に、社内の実情について情報提供できます。安心して取引をはじめてもらえればと思っています。


結論からいうと、これらの目的について満足行く結果を出せてきました。具体的には後述します。

加えて、運用していく中で「社内広報」の意味合いも出てきました。(当初の目的になかったものです)


ブログでは多くの社員がインタビューに応じてくれています。出演したブログをきっかけに他の記事を読み社内で話題にしてくれるようになりました。現在では多くの社員が会社の状況を知るきっかけになっているようです。

企業ブログをスタートさせてからの経緯


ブログをスタートする時点で記事を一気に40本アップしました。会社ブログをはじめることが決まってからの約半年、プラットフォームを立ち上げるまでに、文章を書き溜めておいたんです。

また、私は新卒者向けにリクナビ人事ブログを書いていました。それらをリライトしながら、まずはブログにボリュームを持たせようと努力。最初の半年間は結果も反響もまったくついてきておらず苦しかったですが、気合いで記事を量産しました!

具体的なアクセス数は?


リニューアル当初、コーポレートサイト(会社のホームページ)へのアクセス数は1000~1200件/月、程度でした。この数字、日昇が営むEC事業から比べると寂しい限りです。月のネットショップ1店舗のアクセス数は数万件単位なので、桁が全然違いますよね。

とはいえ、ECサイトとコーポレートサイトでは集客の目的が違います。ネットショップでの目的は販売すること。そのため多くの見込み客にまずはページに辿り着いてもらうことが重要です。広告予算を投入し集客に励んでいます。

一方でコーポレートサイトは、届けたい人にだけ必要な情報の提供ができれば大成功。そのため、むやみにアクセスを稼ぐ施策は行いません。1000~1200件/月の数値は、一般的な中小企業のホームページだと「まぁ、そんなものかな?」という感覚ではないでしょうか。

平凡なアクセス数しか稼げていなかった当社。しかし1年半後には、アクセス数5000件/月、を超えるようになりました。5倍近く増やせていますね。


新規ユーザーをあえて多く取り込もうとしていないので伸び率は大したことありませんが、それでもまだ伸びしろはありそうです。目に見えて成果がわかるのはモチベーションに繋がります。

会社ブログは継続が大事

アクセス数が伸びだしたのは半年以上経ってからでした。さらに、なんとなく体感的に反響を感じられるようになりました。応募者や取引先、社員の口からブログの話題が出はじめたのです。

それまではひたすら忍耐。成果が見えなくてもコツコツとやるべき作業をやった結果は、遅れて実ってきます。ここまで我慢できずにブログ制作への熱量を失う人や企業は多いですよね。非常にもったいないです。

アクセスが増えはじめた要因の1つは、ブログ記事の「質」「量」ともに充実してきたからだと思います。手応えを感じてモチベーションが上がったので、さらに「質」「量」にこだわって記事制作を行いました。

会社ブログの「量」について


SEOの観点からは「できるだけ文字の量は多く」が定説です。しかし、文章量が多くても少なくても、「この記事を読んだ人が満足するかどうか?」を優先してほしいです。


読者に満足してもらえる記事は、結果として文字の量(=情報量)が多いからかなと思っています。逆に、文字の量が多いブログなら、読者の満足度が高いとは限りません。本末転倒にならないよう注意が必要です。

ただし、文字の量を気にせず書くことと、「量」に対して目標数値を掲げることは別の話。どれだけのアウトプットを積み上げられるかは重要です。たとえば「更新頻度」「文字数」のような定量的な目標を掲げて進捗管理したほうが成果は出やすくなります。

日昇の事例。記事を書いている私の担当業務は、広報・採用・教育と多岐に渡ります。そのため毎日ブログを書いて記事を増やす作業が、なかなかできませんでした。


そこで、「平均2000字以上のブログ記事を年間75本書く(15万文字書く)」と目標を立て、進捗管理しながら作業を進めました。

その結果、1年半で私が積み上げた記事は115本。合計文字数は約20万文字です。もう少し分解してみると、平均2,000字の記事を、更新頻度は月平均で6,7本作成した計算です。

他の業務が忙しくて月1本しか書けなかった時期があれば、リカバリーのため月10本ブログ更新した時期もありました。また、1万字がっつり書いた記事があれば、1000文字弱の記事もあります。

しっかり数字とにらめっこして自分を追い込めたからこそ、最終的に目標達成できるだけの記事を量産できました。

みなさん、忙しい日々の業務の合間にブログを書かれることと思います。目標に対する進捗を可視化しながら、着実に前に進んでいる実感を持ちましょう。その方が、心が折れずにブログの作成ができますよ。

会社ブログの「質」について


私が大事にしているのは、実は「量」より「質」です。ブログ記事の質を上げるコツを、今回は2つご紹介します。


ひとつめは、書き手自身が体験した「リアル」を届けること!


自社のことでも、離れた拠点のことはよくわからない場合があります。私の場合、本社勤務のため、本社から15分ほどはなれた場所に位置する物流倉庫についての知識は限定的でした。


物流倉庫の社員募集をする際、思い切って5日間ほど物流倉庫へ常駐して普段の業務を行いつつ、職場の雰囲気を体感しました。物流倉庫の事務所に臨時の机と椅子を用意してもらい、お昼休憩後にはラジオ体操に参加したりもしました。


そして書き上げたのが、全国にインテリア商材を出荷しているインテリア商材の物流倉庫に密着しましたという記事です。しっかりこの目で見た事実に基づき記事を書けたので、自社の物流倉庫の魅力を伝えられたのではないかと思っております。この後、無事に採用も成功しました!


ふたつめは、「私が就職活動をするとしたら、企業のどんな内側が知りたいか?」を基準として、面白い、かつ、中身のある記事を企画すること!

逆に言うと、会社ブログにありがちな「社員と飲み会に行きました」「今日はこんなランチ食べました」のような薄い内容は、安易に取り上げないようにしています。


「お昼ご飯はどうしてる?」日昇社員の昼休憩の過ごし方・ランチ事情 の記事では、ただ自分の昼ごはんを紹介するのではなく、日昇社員がどのように過ごしているかを細かく調べてみました。コンスタントに読まれているので、応募者のニーズに沿った記事に仕上がっているようです。


昼休憩については、面接や説明会で直接聞くほどではないけれど、みなさん気になるポイントなのでしょう。あとは仕事するときの服装の記事も人気がありますね。


会社の日常を取り上げる際には「新入社員が入社後に安心できそうな情報」を必ず添えるよう意識しています。

他に私が知りたいと思うのは、「会社(経営者)の想いや考え方」と「どんな人が働いているか」です。なので、ブログには「人」にたくさん登場してもらっています。


実際、ブログカテゴリの閲覧数トップは「社員インタビュー」、2位が「社長からのメッセージ」。私の感覚は世間からずれていなかったんだなと答え合わせができました。

具体的なコンテンツの内容については、のちほど詳しく解説します。

会社ブログの「画像」について


ブログの中で最初に目に入るのは、使用されている画像です。他社のブログを見たときに気になるのが、まず「人」が映っていないビジュアル!ウェブサイト内の人気(ひとけ)は大事。


一部でもいいので、必ず「実際の社員が働く姿」を載せるべきだと思っています。付け加えると、集合写真ではなく一人か二人の社員をメインで。働いているイメージが具体的に湧く画像を読者は見たがっています。

写真撮影は肖像権の関係で社員にお願いしづらかったり、協力が得られなかったり、は広報あるあるです。日昇ではルール作りを行い、できるだけ多くの社員に協力してもらっています。


写真や名前の掲載箇所は記録しておき、退職後は速やかに削除するガイドラインを明示。また、掲載する場合は確認を取ります(社員には断る権利があるよ、と伝えています)。安心と信頼関係があれば、協力してくれる社員は増えます。

さらに、採用時には下記のような文章を募集要項に載せており、面接時や入社後のオリエンテーションであらためて口頭でお伝えしています。


「自社広報活動等を目的として、運営サイト・Webショップページ等へ社員の顔写真、氏名等を掲載しています。(HP参照)入社後は、任意でのご協力をお願いする場合がございます」

入社前に会社ブログを読み、多くの情報を得て入社に至った社員は、入社後に自ら進んで協力してくれます。自身が受けた恩恵を次の新入社員へ返そうと思ってくれるからです。


このようなよい流れが作れれば、会社ブログはどんどん充実していきます。

会社ブログは自分が読みたい記事を書くこと

採用力が上がる記事の書き方・ネタ作りの具体的なコツ


※2024年8月【追記】


会社行事や特別な出来事があればブログは書きやすいですが、都合よくイベントは発生しません。「ネタがない」「書き方がわからない」と感じているブログ担当者は多いと思います。


そこで、私が企画を考える際の事例を何点かご紹介してみます。自社に応用できないか、検討してみてくださいね。

コンテンツの企画その1 社員を魅せる


メインのコンテンツとしていちばん充実させたいのが社員インタビューです。ブログを書きはじめて約3年間はできるだけ多くの社員にインタビューして記事を作成していました。

事前にインタビューする社員のアポを取り、聞いてみたい質問を3~5つほど用意しておきます。メインテーマや制作意図を同時に伝えておけばスムーズ。話が逸れても、その話題がおもしろければ積極的に記事に盛り込みます。


インタビュー時間は30分ほどあれば1記事書くのに充分すぎるほどのネタが集まるでしょう。メモを取りながら話を聞き、盛り上がった部分を中心に記事にまとめます。


完成したらインタビューした人に事実関係や不都合な表現がないかなどの確認を取り、問題なければ公開します。

下記の記事は、新規採用の求人を出すタイミングだったので、同職種のスタッフに協力をお願いしました。


「応募者の参考になるよう、ご自身の就活経験と日昇での業務経験を教えてください!」と伝えてインタビューさせてもらいました。

日昇社員に必要な「採用要件」になるキーワードを、実はところどころに忍ばせています!

コンテンツの企画その2 社長の想いや考えを語ってもらう


応募者は働く会社を検討する際、当然ながらトップの考え方を知りたいと思うはず。社長の考えや人となりがわかるコンテンツは今後さらに増やしていきたいカテゴリーです。

採用面接をしていると、ブログの内容を引用して「この部分に共感した!」などと伝えてくださる応募者の方がいらっしゃいます。ありがたいですね。


応募や選考の時点でミスマッチを少なくするためには、できるだけ経営陣に登場してもらいたいものです。会社の目指す方向を語ってもらうよう働きかけましょう。

あえてインタビューしなくても、社長の講演をそのまま掲載する方法はオススメ。忙しい役員にはアンケートを作り文章でインタビューする場合も。最近は「Googleフォーム」を活用していますね。工夫して生の声を集めています。

下記の記事では、会社のミッション、ビジョン、バリューを改めて社長に語ってもらいました。

コンテンツの企画その3 当たり前すぎることをあえて発信してみる


下記の画像は、移転前の事務所内の様子です。天井に所狭しとぶら下がった照明があります。これらは私たちが販売しているインテリア照明の商品やサンプルです。


私たち社員にとっては見慣れてしまって何も思わないのですが、外部の方が見ると珍しく思える光景ではないでしょうか。

このように、どの会社にも、自分たちにとっては日常風景でも、実は特別な何かが必ずあるはずなんです。「外部の人にとっての特別」に気づけるよう、自社を客観視する習慣が身につくと、良質なブログのネタが見つかります。


入社間もない社員に「入社前と後のギャップ」や「入社してみて驚いたこと」など聞いてみるのがオススメです。意外なところにブログのヒントは転がっているものです。


コンテンツの企画その4 社外の人から言われたことをヒントにする


学生からの質問がきっかけで1つのコンテンツが生まれた経験があります。とある新卒採用の会社説明会で「御社はなぜ照明の売り上げがよいのですか?」と素朴な疑問を投げかけられました。

照明が売上の主軸なのは私たちにとって当たり前で、昔からの日常です。あらためて「なぜ?」と問われると、案外回答に困ってしまうものだなと気づきました。この経験を機に「照明がなぜ売れるのか?」を自分なりに考えてみて、そのまま記事にしました。

最近では、ブログの感想やもっと知りたい内容などを、外部の人に積極的に問いかけ話題にしています。取引先や当社に応募してくださった方はよいアドバイザーです。


フィードバックをもらえるとやりがいに繋がりますし、ブログのネタが増えるので助かっています。自社の「常識」を新鮮だと感じる人と、どんどんコミュニケーションを取りましょう!

コンテンツの企画その5 自社の専門性を活用する


「人」を魅せるコンテンツが充実してきたら、次は「専門性」を魅せていきたいところ。応募者にはさまざまなタイプの方がいます。


「人」から引き付けられる方が多いのは事実。とはいえ「専門性」のある仕事がしたいと考える人もいるわけです。企業が採用で応募者を見定める際、人柄だけでなく今までの経験やスキルを考慮するのと一緒ですよね。

幸い、私は日昇の主軸となるインテリアのEC事業での業務を5年ほど経験し、インテリアコーディネーターの資格を持っています。このスキルと経験を生かし、インテリアに特化した記事にも挑戦しています。

ただし、難しい内容を難しいままに記事にするのはNG。専門的な内容を素人でもわかるよう簡単に噛み砕いて解説する試行錯誤が重要です。


下記の記事は、ご家庭の天井照明取り付けについて。タイトルを工夫し、画像や動画を用いて、はじめて照明を取りつける方にもわかりやすい記事を目指しました。


コンテンツの企画その6 自社商品×社員の合わせ技を使う


当社のように、BtoC向けの有形商材を取り扱う会社にはおススメです。社員も自社の商品をプライベートでも愛用しているケースは多いですよね。


社員に雑談がてらお気に入りの自社商品を聞いてまわり情報を集め、実際に使っている様子やなぜお気に入りなのかなどをインタビューしました。


とある採用の専門家と面談させてもらった際に、「御社のような企業は、選考の際に、①カルチャーフィット、②プロダクトフィットを意識するといいですよ」とアドバイスいただいたので、ブログの企画にしてみました。


つまり、①カルチャー=「どんな社員が働いているか」、②プロダクト=「どんな自社商品を取り扱っているか」の情報提供をする試みです。これらにフィットしていると感じる人に届くといいなと思っています。


当社はインテリア関連の商材を取り扱っているので、コンテンツにしやすかったです。応募者に伝えたい情報を一石二鳥でまとめられると手ごたえを感じたため、今後はシリーズ化していきたいなと思っています。





コンテンツの企画その7 職場の周辺情報も伝える


どのような層を採用したいかでも変わってくるのですが、当社の場合はUターン層の採用が増えてきました。Iターンについても問い合わせをときどきいただきます。


つまり、職場だけでなく生活の環境についても情報提供することも有益なのではと考えるようになりました。


当社のある愛媛県伊予市は、都会ほど便利ではないものの生活するのにさほど不便のない環境だと思っています。また、海や山などの自然に近く、プライベートもゆったりと過ごせる街なので、仕事を含む暮らし全体の情報提供をすることで、転職を考える人に安心感を持ってもらえるのではないかと考えています。


日昇社員が思う、伊予市暮らしのメリット・デメリットをまとめた記事を書いてみました。





コンテンツの企画その8 SEOを意識すると企画のヒントになる


「SEO」とはGoogleなどの検索結果で、ブログがより多くの人の目に触れるようにするため行う一連の取り組みです。

採用ブログでは、新規のユーザー獲得より会社に興味を持ってくれた人の志望度を上げる取り組みの方が重要です。ですからアクセスを稼ぐためというよりは「人が検索して知りたい情報は、自社の社員や応募者も知りたい内容では?」の観点でSEOの知識を使います。


具体的にはGoogle Analytics(グーグルアナリティクス)・Search Console(サーチコンソール)をメインで用いています。ユーザーがどんなワードで検索をかけ、会社ブログに辿り着いてくれているかを分析中です。

たとえば私たちは、インテリアのEC事業を営んでいるため、検索ワードの分析から「インテリアコーディネーター」に興味をもつ人が多いのではと仮説を立てました。


さらにはインテリアコーディネーターと一緒に検索されるワードを洗い出して、ユーザーはどんな記事が読みたいのかを分析しました。その内容をまとめたのが下記の記事です。

応募者や日昇社員でインテリアコーディネーターに興味がある人へ届けたい記事に仕上がりました。


会社ブログは社外の人に対して会社を売り込むこと


会社ブログを運営してみて分かったメリット


メリットその1 応募者の質があがった!


応募者の「質」とは、学歴が高い人・専門性が高い人、が応募してくれるようになった、という意味ではありません。会社にあうかどうかを応募者自身が吟味してから応募してくれているのです。


可視化はできませんが、「社風に合わない人」からの応募を踏みとどまらせる効果があると考えています。

応募者の対応をしていて、応募してくださる方の志望動機や話題が変わってきたように感じるようになりました。


みなさん、ブログを細部まで読み込んでくれ、面接時に多く説明しなくてもすでに理解してくださっています。共通理解があるなかで説明や質問が行えるので「話が早い!」と、面接中に驚いています。

メリットその2 採用業務の工数が減った!


長年採用を担当している人からすれば「ほんとに?」と思われるかもしれません。しかし私の体感として事実です。

一昔前の採用といえば「母集団形成」が重要とされていました。今でも母集団の数をKPI(主要業績評価指標)として設定している企業があるのではないでしょうか。


とにかく多くの応募者を集めてその中から厳選する。この方法だと、人が集まれば集まるほど選考に時間がかかってしまいます。


応募者とやりとりをする、面談や面接をする、採用するかを決める、これらだけでかなりの労力を要します。同時に、社風にあわない応募者の時間も奪うのも申し訳ないので、避けたいものです。

採用業務は少ないほうがいいし、応募者は少ない中から決めたほうがいい、と私は考えています。


前述の「応募者の質」の話と共通する部分はありますが、ブログでは日昇に応募すべき人がどんな人か、メッセージを出しています。「選ばれない」ことを恐れず、あえてたくさん人を集めない施策で、採用業務は確実に減っていくんですよ。


それでも採用自体には成功しています。この1年で中途3名、新卒3名を採用しました!

ブログによって、内定を出すまでに応募者の志望動機形成やマッチングが進んでいる状態を作れているのが、成功要因のひとつだと考えています。


また、内定者フォローにもブログは役立ちます。内定辞退は受けたくないので、いくら大変でもブログを書き続ける方を私は選びたいです。同じ苦労をするなら前向きな苦労の方がいいですよね。

メリットその3 採用担当者のレベルがあがった!


自身でブログをまとめる過程で頭が整理され、応募者の多様な質問へ的確に答えられるようになりました。自分が理解していない内容はアウトプットできませんから、わかるまで調べるクセがつきました。


私は採用担当になってまだ3年目です。しかし誰よりも会社についてしっかり説明できる自信を持っています。営業職でも同様に、商談相手(採用の場合は応募者)は自信のない担当者に身を預けようとは思いませんよね。

面談や面接が終わった後に「企業理解にお役立てください!」と、話した内容と関連するブログ記事をメールする場合があります。ブログが採用活動を補完するツールになるのです。


応募者の方は面談・面接時には緊張されているので、私どもが説明したすべて内容を記憶しておくのは難しいでしょう。ブログにまとめた内容があれば、後で文章を読み返して復習できます。応募者にとって役立つ情報提供なのではと思っています。

メリットその4 社外の関係者や取引先との意思疎通が深まった!


ありがたいことに、はじめて商談をする相手が事前にブログを読んでくれていることがあります。私は人材系の外部の業者と会う機会が多いです。ブログを読んでくれていると、会社の情報を口頭で話すより更に理解の深い打ち合わせができるようになりました。


「ブログで◯◯と書かれていたのは本当ですか?」などと聞かれると、非常に嬉しいです。

EC事業部で商品企画を担当するスタッフが、「中国の取引先の担当者がブログを定期的に読んでくれており、感想や質問をよく受ける」と教えてくれました。(たしかに、アクセス分析していて「中国からのアクセスが定期的にあるなぁ!」と思っていました)取引先からの信頼や親近感を得る効果が出ているようです。

メリットその5 会社でのコミュニケーションが増えた!


いつの間にか、社員のみなさんがブログを読んでくれるようになっていました。「社員インタビューの更新を楽しみにしています!」と声をかけてもらえることがあって、励みになります。


日昇は本社事務所、物流倉庫、建築グループの事務所のように、拠点が複数に分かれているため、まったく顔をあわせる機会のない社員がいます。それでも同じ会社の社員同士、できるだけ相手について知りたいと思ってくれているようです。


先日は物流倉庫の画像や動画をたくさん掲載して、ブログを書きました。これは事務所勤務の社員に好評でした。いつも電話やチャットでコミュニケーションを取っている相手の日常がより詳しく理解できたそうです。


社員間でも、仕事のやりとりを行うついでに「ブログのあの記事読みましたよ!」などと話せば、心理的な距離が少し近くなりそうですよね。

 

最後に


今回は採用力が上がる記事の書き方をお伝えしてみました。いかがでしたか?「やっぱり自分にはムリ!」と思われた方もいるかもしれません。


でも大丈夫、私も数年前は不安でしたし、これほど多くのコンテンツを生み出せるとは思っていませんでした。

私が幸運だったのは、社長をはじめ、社員みなさんの協力を仰げたことです。成果が出ない間も暖かく見守っていただき、応援してもらえました。非常にありがたかったです。


さらに取材や撮影にも快く応じてもらえ助かっています。会社をあげての協力体制は、採用広報に絶対に必要なのだと実感しています。

みなさんの協力に何かお返しするためには、私自身とにかく手を動かすこと。この記事を読んでくださった皆さんも、自身の経験・スキル・感性をフル活用させ、毎日1時間、いえ、30分でもいいです。文章制作を習慣づけることをおすすめします。


私も会社ブログをはじめる前に、文章制作のトレーニングを行いました。毎朝の定常業務にして「リクナビ人事ブログ」を3ヶ月間、毎日更新するノルマを自分に課して達成した経験から、文章制作の日常化と自信を得ました。文章を書くスピードアップも図れたと思います。

文章を書くスキルは一旦身についたら一生モノです。ぜひ企業ブログを書きながらご自身のスキルを向上させてみてください!

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株式会社日昇の日常を綴る企業ブログ。インテリア照明や家具のこと。会社のことや働く人のこと。新規事業や採用活動について。日昇の所在地である愛媛県伊予市についてなど。ときには面白いネタも、ざっくばらんにお話しします。

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