チームビルディング研修に最適!カードゲームを本気で楽しむ!会社での活用事例
日昇では近年、企業文化や職場環境の改善が積極的に行っています。その一環として、室内で遊べるカードゲームでの交流を取り入れています。活用すればするほど、楽しく「チームビルディング」に役立つツールであると発見がありました。
アナログゲーム(カードゲーム)は室内にて少人数で気軽に遊べるため、コロナ禍の巣ごもり需要で人気が上昇しました。最近のカードゲームはアイデアもさることながら、デザインや世界観にも凝っていてクオリティがとても高いです。
楽しみながら企業内でのコミュニケーション促進する目的に使えるのではないかと思い、活用方法を考えたのがはじまりです。
ゲームを取り入れたワークショップや研修は以前より増えてきましたが、まだまだ活用事例は少ないように感じています。そこで、私たちが実践している、社内でのカードゲーム活用の具体例についてご紹介します。
チームビルディングとは
簡単に説明すると、目標達成のために、所属するメンバー各自のスキルや能力、経験を最大限に活かせる組織を作りあげることです。日本語に言い替えると「組織形成」や「組織作り」と言ったところでしょうか。
組織作りには、チーム内のコミュニケーション活性化を図って、まずはお互いをよく知ることが重要です。カードゲームはコミュニケーションツールとして非常に役立ちます。
チームビルディングにカードゲームを取り入れる理由
実際にカードゲームを活用してみて、チームビルディングに効果的だなと思ったポイントをまとめました。
世代や社歴を問わずみんなで楽しめる
カードゲームは年齢や性別、職歴に関係なく、誰もが楽しむことができます。異なる世代や部署間での交流が促進され、遊びを通じた一体感が生まれます。
社内での結束を強化できる他、はじめて会う人とも早い段階で打ち解けられるところが大きなメリットです。
コミュニケーションの機会が増える
カードゲームは競争と協力の要素を組み合わせており、プレイヤー同士が一緒に楽しむ機会を提供します。
ゲームをしながら会話が生まれ、仕事中には気づかなかったお互いの新たな一面を知ることができるケースもあります。
ゲームへの取り組み方で各自の性格があらわになる
ゲーム中に、相手の性格や思考スタイルに気づくことがあって興味深いです。勝負強い人、戦略的な人、協力的な人など、プレイ中に個々の特性が浮かび上がります。
相手の意外な一面に気づく他、自分と他者との違いや、自分自身の隠れた性格に気づくことがあるかもしれません。
会社での活用方法の具体例
私たちは下記の3つの目的でカードゲームを活用しています。
新入社員オリエンテーションやワークショップの一環として
日昇では、新入社員が入社した場合、正社員に向けては約1週間の研修が行われています。その期間中に、新入社員や講師、配属部署のメンバーと共にカードゲームを楽しむ時間を設けています。
まず、社員と一緒にゲームの時間を共有することでお互いを知り、新入社員は会社に受け入れられる感覚を早期に醸成できるのではないかと考えています。
実際に一緒にカードゲームをした新入社員からは「初日からリラックスして研修に臨めた!」と嬉しい感想をもらえました。
インターンシップや職場見学時のアイスブレイクとして
学生が職場見学やインターンシップに参加する際、初対面の社会人と交流するのは緊張するものです。カードゲームはアイスブレイクとして非常に効果的です。
カードゲームはルールに基づいて進行するため、学生と社会人の間で自然なコミュニケーションが生まれます。プログラムの冒頭にカードゲームの時間を設けることで心理的安全性を高め、学生から積極的な反応や意見が出やすくなります。
先日、中学生3名の職場体験を受け入れたときのことです。初日は緊張して受け身な部分が見られたため、予定を変更して2日目の朝にカードゲームをやってみました。楽しんでゲームをした後の活動では、生徒から自発的に質問が出るなど、積極的に活動に関わってもらえました。
昼休憩時のアクティビティとして
昼休憩を楽しく過ごすために、不定期でカードゲームで遊ぶことが定着しています。
私たちはもともと、毎週金曜日の昼休みに屋外でモルックをやっていました。ただ、天候が悪い日や日差しが強すぎる日などはお休みしていました。
替わりに室内で楽しめるレクリエーションとして、カードゲームが定着。今では5,6人で集まって食後の30分ほど盛り上がっています。
もともと新入社員オリエンテーションなどでカードゲームを経験し、魅力に気づいた社員が増えてきました。カードゲームでの交流は、日昇社内で自然なものとなってきたように感じています。
企業での活用におすすめのカードゲーム紹介
カードゲームには、論理的思考をバチバチ戦わせるバトル・戦略系、「人狼」に代表されるような交渉や騙しあいを楽しむ心理系、みんなでわいわい盛り上がれるパーティー系、メンバーの価値観が知れるコミュニケーション系など、たくさんのジャンルがあります。また、これらの要素を複合的に持っているゲームも多いです。
会社でカードゲームを楽しむのであればやはり、パーティー系の要素が強いものを取り扱う方が効果的。価値観をシェアできる、みんなで笑いあえるゲームがおすすめです。
バトル・戦略系、心理系メインのゲームは、同じくらいの興味、レベル感を持つプレイヤーが集まっていれば楽しめると思います。
会社でプレイする場合は初心者が参加することが多いですし、人によって得意/不得意が明確に分かれます。
そのため、ガチバトルで勝ち負けがはっきり出て誰かが悔しい・悲しい思いをするゲームはできるだけ少なくしています。バトル・戦略系でも「運」の要素が程よく入るゲームなら盛り上がりやすいですね。
以下は、私たちがよく利用していておすすめのカードゲームです。
佐藤です。好きなおにぎりの具は梅です。
<コミュニケーション系><プレイ人数:2-8人><プレイ時間:約20分>
アイスブレイクにぴったり。たくさんの自己紹介をおぼえて、クイズで当て合うゲームです。
まずは15分を計りながら、引いたお題カードに沿って、全員順番に一言で自己紹介を繰り返します。質問は「最近見た映画」「会ってみたい人」「コンビニでつい買ってしまうもの」などなど、80種類。
15分経ったら自己紹介タイムで使ったお題カードを山札にします。出題者は引いたお題カードに沿って、自分のクイズを出します(例:私の好きなおにぎりの具はなんだったでしょう?)。
出題者以外の人は、早い者順で解答します。もっとも多く、他の人の自己紹介を覚えていて答えられた人の勝利です。傾聴力のある人が強いゲームです。
ゲーム終了後に、自己紹介の内容でも盛り上がれます。共通点や意外だった点、もっと詳しく知りたい点などを広げてコミュニケーションできるのも楽しいですよ。
Wevox values card
<コミュニケーション系><プレイ人数:3-8人><プレイ時間:約30分>
個人の価値観を引き出すことができるカードゲームです。ゲームというより、チームビルディングを促すための研修ツールに近いかもしれません。
90枚あるカードを順番に引いていき、自分が持っている価値観にあうカードを5枚の手札として残していくだけ。自分なら絶対に残すカードを他の人がサッと捨てるなど、人との価値観の違いを味わえて興味深いです。
最後に自分の手札を公開して、なぜそのカードを残したのか、エピソードを交えながら交流する時間を設けます。チームメンバーと価値観を共有し合うことにより、メンバー同士の相互理解を深めることができます。
公式サイトでは、このゲームをオンライン上で遊ぶことができます。アカウント登録は必要ですが、なんと無料!リモートでのチームビルディング研修などにも気軽に活用できます。
ITO
<パーティー系><プレイ人数:4-10人><プレイ時間:約30分>
プレイヤー全員の価値観を揃えるゲーム。価値観のズレを楽しめ、伝わりそうで伝わらないコミュニケーションがもどかしくて笑えます。
1から100のカードがプレイヤーに配られ、手札に書かれた数字を言葉で表現していきます。例えば「コンビニ商品の人気」や「無人島に持っていきたいもの」などの度合いを数字を使わずに、相手が共感できそうな例えで他プレイヤーに伝えなければなりません。コミュニケーション能力も鍛えられそうです。
皆で協力して手札の数字を推理し、協力して小さい数字の順に並べられたら成功。うまくいったときには、気持ちのよい達成感があります。それ以前にも、苦肉の策で発した言葉がおもしろくて、みんなで大笑いできるゲームです。
もっとホイップを
<心理系/パーティー系><プレイ人数:2-5人><プレイ時間:約20分>
11枚のピースで構成されたホールケーキを人数分に切り分けて、各自が欲しいケーキをもらっていくゲームです。ケーキを食べる、保存しておく、の選択肢で得点が変化します。同じ種類のケーキを集めて、その種類が1番多いと得点がもらえます。 最終的に相手より高い得点を集めた人が勝ちです。
運や心理戦、戦略的な要素がほどよく入っていて、可愛い見た目とは裏腹に骨太のゲームです。
順番に欲しいケーキのピースを取りますが、切り分け役がケーキを取る順番は最後なところがおもしろい。狙っているケーキが残るように、プレイヤー全員の心理を推理しつつ切り分けるのがコツです。途中、駆け引きを持ちかけられたり、考えすぎて墓穴を掘ったり、人間模様が浮かび上がってきます。
ペンギンパーティー
<バトル・戦略系/パーティー系><プレイ人数:2-6人><プレイ時間:約15分>
可愛らしいペンギンのキャラクターを使ったゲームです。5種類36枚のペンギンカードをプレイヤーに配ります。プレイヤーは手札を順に1枚ずつ出し、ピラミッドを作っていきます。
足場になっている色のカードしか上に積み上げられないルールを守り、どの色も出せなくて脱落するのを避けていきます。手札の5色のペンギンカードを巧みに場に出していき、なるべく手札を無くすことを目指します。
のんびりプレイしていると、戦略家が札を止めていて、ゲームが進むにつれ窮地に立たされることもしばしば。意外な色カードの出し方に翻弄されて、手札を出すタイミングを逃してしまうことも。
ねこチーズをうばえ
<心理系/パーティー系><プレイ人数:3-5人><プレイ時間:約10分>
4種の「ねこカード」から1枚選び、「チーズカード」を獲得するカードゲームです。
「チーズカード」がもらえる条件は、他の人と同じ「ねこカード」を出さないこと。最終的に集めたチーズカードの得点の高い人が勝ちです。シンプルですが奥が深い。
最終ターンに大逆転劇が起こったり、駆け引きをした結果として第三者が漁夫の利を得たりと、意外性で盛り上がれます。
このゲームのすごいところは、ダイソーで買えて、お値段110円とは思えないクオリティ。ルールをすぐ覚えられるので、誰でもすぐに没頭できます。
音速飯店
<パーティー系><プレイ人数:2-6人><プレイ時間:約15分>
「ちゅうもーん!」の掛け声とともに、全員同時に自分の手札を探ります。「チャー!」「ハン!」や「シオ!」「ラー!」「メン!」といった具合に、中華料理名になる順番で、カードの具材を声に発しながら中央のトレイに重ねていきます。
タイミングを計りながらテンポよく札を出していき、いち早く手札を無くすカードゲームです。トランプの「スピード」に似ているかもしれません。
反射神経が求められ、考えすぎると何の手札も出せなくてあたふた、という場面が出てきます。ノリと勢いで「シオ!」「チャー!」「メン!」など、存在しないメニューを作ってしまい、皆で大爆笑することも。
ボブジテン
<コミュニケーション系><プレイ人数:3-8人><プレイ時間:約30分>
日本語だけでカタカナ語を説明し、早押しで当てあうゲームです。例えば、「フォーク」というお題だったら、「食事の時に使う道具で、3本とがっていて、果物を食べるときなどに手に持って使う」など頭をふりしぼって説明します。
他のプレイヤーが正解すると、出題者と正解者に得点が入ります。山札が無くなったら、ゲーム終了です。ゲーム終了時に、獲得した得点(カードの枚数)が一番多い人の勝利です。
なんといってもお題が多く、参加者によっても答え方が変わる点が面白いポイント。コミュニケーション力が鍛えられるかもしれません。
窓ふき職人
<パーティー系><プレイ人数:2-6人><プレイ時間:約15分>
大きさの異なる35個の窓枠を見て、同じ大きさの窓をいち早く当てるゲームです。課題カードに書かれた四角の枠と同じだと思う窓のイラストを探して選んでいくゲーム。たくさん正解できた人が勝ちです。
シンプルなルールで、一見簡単に思えるのですが、意外や意外、自分の視覚が信じられなくなるくらい難しい!大きさの違いが絶妙で、参加者全員が迷いに迷って選んだのに全員ハズレなんてことも。
デザイン感覚に優れている人が得意な分野なのでしょうか?メンバーの意外な才能の有無が垣間見えて、興味深いゲームです。
気になるゲームはありましたか?私たちも、まだ揃えられていない導入候補のカードゲームが控えています。新しいカードゲームや活用方法は、参加者の感想を取り入れつつ、今後も検討/導入していく予定です。
会社で活用するカードゲーム選びのポイント
カードゲームは費用、ルール、プレイ時間、プレイ人数、などで満足度が変わります。どういったタイプを選んだらいいか、私たちの実体験を交えてご紹介します。
費用はビジネス本を1冊買う程度(例外あり)
カードゲームの金額は1500円~3000円くらいのものが多いです。一部、ダイソーで100円で売られているものもあれば、5000円以上するものもあります。カードゲームはその世界観やアイデアを販売している側面もあり、正直、お値段とゲームそのものの満足度は比例しないようです。
ビジネス本を買う程度の費用をかけて、まずは自分が楽しいと思えるゲームを選ぶことが、いちばん損をしない秘訣であると考えます。
ルールが簡単で理解しやすい
新入社員や社外の人など、カードゲーム初心者を交えてプレイするケースが多いのではないでしょうか。皆がすぐゲームに馴染めるようにルールが分かりやすいことが重要です。ホスト役が口頭で簡単に説明できて、ゲームを進めつつコツをつかめるくらいの難易度である方が楽しめます。
1回のプレイが短時間(5分~20分程度)
会社でカードゲームを行うのは、アイスブレイクや昼休憩など時間に制約がある場合が多いです。仮に30分で実施する際は、説明と練習プレイの後、本番で1回~3回程度プレイできると満足感がアップします。
最近のカードゲームにはプレイ時間の目安が書かれているため、確認するとよいでしょう。
ゲームに慣れてくると、目安のプレイ時間よりも短時間で1プレイが完了し、複数回楽しめるようになります。
大人数で遊べる
様々なカードゲームで遊んでみて印象的なのは、プレイ人数が多いほど不確定要素が増えて楽しみが増す点。
自分たちがより楽しみ、今まで参加していなかった人を巻き込んでいくためにも、大人数で遊べるカードゲームを用意しておくことをおすすめします。ゲームによれば8人以上で遊べるものもありますよ。
最近のカードゲームには簡単なルール説明の他、プレイ時間/プレイ人数の目安が書かれているため、購入の前に確認するとよいでしょう。YouTubeやブログでカードゲームの解説や詳細を事前に確認することもおすすめします。
いかがでしたか。今回はチームビルディングに最適な、企業でカードゲームを楽しむ新たな活用事例をご紹介しました。カードゲームは研修やリラックスタイムに導入して、チームビルディングやコミュニケーション向上を図るには最適なツールです。
カードゲームは社内文化を活性化し、楽しみながらチームを結束させる素晴らしい手段だと実感しています。今後も社内に導入して、より活気ある職場環境を築く方法を模索します。
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